海外コスメの【偽物】に気をつけて欲しいこと

今回の記事は海外コスメ(海外のみならず国内コスメでもあるようですが)の偽物についての記事です。

残念ながら海外コスメの有名ブランドのアイテムには必ず「偽物」が出回っています。SNS等でも海外のブロガーさんが「Amazonで買った○○のアイシャドウパレットが偽物だった!」と報告していたり、日本国内でも有名な海外コスメブランドの偽物が多く出回っておりフリマサイト等で売買されている、なんて話も聞きます。

今回私はあえて某通販サイトで格安で偽物のアイシャドウパレットを購入し、本物と偽物の比較検証し、実際私が某通販サイトでみた偽物についての実情も交えて今回記事を作成してみることにしました。

海外コスメの【偽物】に気をつけて欲しいこと

まず当たり前のことですが、海外コスメを購入する際には必ず正規取扱店で購入されることをおすすめします。
最近では各ブランドの公式サイトでも日本への発送を行っているブランドもありますが、海外コスメ通販サイトの大手のサイトであるlookfantasticCult BeautyBeauty BayBeautylishiHerbSPACE NK等の日本への配送を行っている海外コスメ通販サイトを利用するのも良いと思います。これらのサイトで購入すれば偽物を掴まされるということはまずないと思います。
これらの海外を拠点にしたコスメ通販サイトは日本への発送はもちろん、一部のサイト(lookfantastic)は日本語にも対応していますし、追跡ありの配送サービスを選択することも可能なので配送まで少し時間はかかるもののちゃんとした正規品のアイテムがセール等でお手頃価格で購入できることもあります。日本未発売の海外コスメを購入できるので私自身も海外コスメの通販サイトをよく利用しています。

lookfantasticやCultBeauty、iHerbでの購入方法はこちらの記事にまとめています。
(またブログの上部にあるHow To BUYのタブから海外コスメ通販の購入方法についてまとめた記事のリストがあります)

海外コスメ通販サイトまとめリストはこちら

lookfantasticでのアカウント作成および購入方法

CultBeautyでのアカウント作成および購入方法

iHerbでのアカウント作成および購入方法

また日本で海外コスメを取り扱うサイトを利用する際は日本の「化粧品製造販売業許可」を取得した会社を選ぶことをおすすめします(※ただし割高なサイトが多い)。個人的に何度か利用したことのあるベティーズビューティーは日本のブランド&海外ブランドの品揃えもよく、大手のショッピングサイトにも出店しており安心してお買い物できました。

中には香港に倉庫を持ち、海外から直送で送ってくれる日本の海外コスメ通販サイト(私が過去数回利用しているアイビューティーストアー等)もあります。

では逆にどのような通販サイトが危ないのか?というといわゆる個人間取引のフリマサイト(メルカリやラクマ、Yahoo!オークション等)やAmazonのマーケットプレイス商品(ブランドが正規に出品していない場合が多い)やAli ExpressやQoo10やバイマなどです。最近では特にフリマサイトで多く出回るようになっているそうですが、そもそも日本では日本未発売の海外コスメや海外で購入したコスメを無許可で販売することは薬機法違反にあたるため、無許可で売ることはできません。そういうところで売り買いすることは絶対にやめておくべきです。※海外コスメ通販サイトで購入したものは個人輸入にあたり、輸入者自身が自己の個人的な使用に供することが前提ですので、輸入した医薬品等を、ほかの人へ売ったり、譲ったりすることは認められません。ほかの人の分をまとめて輸入することも認められていません。こちらの厚労省のサイトから確認できます。
これらのサイトでは定価より極端に安く売られている場合が多く、新品なのに安く販売されているものは残念ながら偽物ばかりです。

私は今回あえて某海外のショッピングサイト(あえて名前を少し伏せておきます)でつい最近購入したHuda Beautyのアイシャドウパレットの偽物を$8くらいで購入(こんな低価格で購入できること自体ありえないことなのですが)したので今回こちらのパレットと正規取扱店で購入したものを比較し、検証してみたいと思います。

Huda Beautyの偽物と本物を比較

今回比較するアイテムはHuda Beautyの人気のアイシャドウパレット【Desert Dusk Eyeshadow Palette】です。Huda Beautyの公式サイトでは$65.00で販売されています。記事を書いている現在で日本円に換算すると約¥7,020くらいです。
本物に関しては最近私自身がCult Beautyで購入したもので、偽物は某有名海外通販サイト(Qで始まるところです。名前はあえて伏せておきますがw)で約$8で購入しました。

Huda Beauty Fake&Real

まず外箱を比較していきます。右側が本物、左側が偽物です。
パッケージの色合いがだいぶ違うのと外箱の質感が違います。まず色合いですが本物は全体的に光沢感がある色合いで少し落ち着いた色ですが、偽物は光沢感がなく、色がややピンクっぽい感じです。箱の質感も違い、本物はサラッとした箱でHUDA BEAUTY Desert Dusk Paletteの文字が浮き上がっています。しかし偽物は外箱がちょっとツルツルした感じで文字はプリントされているだけで浮き上がった加工はされていません。
重さは偽物はなぜか本物と比べるとちょっと軽いです。

Huda Beauty Fake&Real

裏面を見ると本物と偽物の違いは一目瞭然です。
裏面は何も記載されていませんが、本物はしっかりと成分等が記載されており、バーコードや製造番号もしっかり書かれています。また本物は横の側面は黒地で上のほうには金色で【Desert Dusk Palette】と記載されていますが、偽物は表裏、側面に成分表示等の記載はありません。外箱で本物と偽物を見分けるには裏面を見るのが手っ取り早いですね。

Huda Beauty Fake&Real

また厚みに関しても偽物は若干薄いです。本物のほうが厚みがあり、重さもあります。

Huda Beauty Fake&Real

パレットのパッケージもぱっと見はよく似ているのですが本物はパッケージの女性のおでこのアクセサリーとアイシャドウの色がピンクがかった色でとてもキラキラしています。
しかし、偽物は全体的に印刷がのっぺりしていて、パッケージの女性のおでこのアクセサリーの光沢感も本物とは色が違います。

Huda Beauty Fake&Real

パレットの裏面はよく似ていますが、偽物は何故かパッケージ裏面にバーコードがあります。色もちょっと薄めです。

Huda Beauty Fake&Real

アイシャドウパレットを開くと偽物と本物で大きく違いがあるのがわかります。
ミラーの部分のHuda Beautyのロゴが本物はミラー部分に書かれているのに対し、偽物はミラーの外のパッケージの枠に書かれています。またミラーの大きさも偽物は小さめです。

Huda Beauty Fake&Real

アイシャドウパレットのシートの絵も偽物と本物で大きな違いがあります。まずシートが偽物はツルツルの安っぽいシートで、本物はマットな質感でサラッとした厚みのあるシートです。
更に偽物は本物と全然違う絵柄になっています。偽物ってこういうところを手を抜くので結構わかりやすいな、と思いました。

Huda Beauty Fake&Real

パレットの色は本物と偽物、大き目の画像で比較します。こちらは【本物】です。

続いてこちらは【偽物】です。全体的にアイシャドウの量が枠の中いっぱいではなく、気持ち少なめなのと量がまばらな感じがします。色も本物に似てはいるのですが、ラメの質感は全然違います。本物と比べるとキラキラした綺麗なラメではないですね。

Huda Beauty Fake&Real

もう少しわかりやすい画像を。色もよく見ると偽物のほうが色が濃い感じがしますしROYALの色なんて全然違います。

アイシャドウの入っている枠もちょっと汚いし、枠いっぱいに入っていないので見た目がなんか変な感じがします。あとパッケージ自体のつくりが雑でちょっと汚い…。

偽物は見た目もちょっと汚いし、過去にアイシャドウパレットの偽物の衛生面の件で問題になったニュースを見てちょっと怖いなと思ったので触れないでおきました。
ちなみにこの偽物は持っていても使うことはないのでこの記事を書くためだけに写真を撮って処分します。

私が見聞きした偽物が多発している海外コスメブランド

今回私が取り上げたHuda Beautyだけではなく、有名どころではUrban DecayのNakedシリーズの偽物(本物には存在しないNaked4やNaked5といったナンバリングのものが偽物として販売されている)やイヴサンローラン、MAC、韓国で人気のフェイスマスクやスキンケアアイテムも偽物が多く公式に販売しているサイトが保証書をつけているという話もよく耳にします。
アイシャドウパレットの偽物はかなり前から多く見かけていますが、最近ではリップやコンシーラー、スキンケアアイテムの偽物も多く一部の通販サイトで出回っているそうです。
以前このブログをはじめたばかりのころに海外の偽物のアイシャドウパレットが浴室(海外ではユニットバスが主流)で作られたもので衛生面でもひどいものだった、という海外のニュース記事でも取り上げられたことがありました。衛生面でも良くないって正直肌につけるものなのに恐ろしいですよね…。
精巧な偽物も多い上に、悪質なものだと画像だけは本物の画像で送られてきた品物は偽物だったということもあるそうなのでブランドの公式サイトや正規取り扱い店での通販が一番安心できると思います。

国内コスメでも偽物はある

ちょうどこのブログ記事を書いているときにTwitterのタイムラインを追っている際に知ったのですが、最近ではフリマサイトや海外のショッピングサイトでも「アルビオン」のアイテムの偽物が多く出回っているという情報を目にしました。
アルビオンは公式で正規取り扱い店でもネット通販はしないと明言しているので、ネット通販で買える時点でおかしな話なのですが…残念ながら日本のコスメブランドでも偽物が出回ってしまっているようです。
※アルビオンのサイトでは「弊社ではカウンセリングなどに基づく対面販売を基本方針としており、弊社および弊社の正規取扱店*ではインターネットによる販売はしておりません。従いまして、インターネットはじめ弊社の正規取扱店*以外でご購入された商品に関しましては、弊社では一切責任を負いかねますので、ご了承ください。」ときっちり明記されています。こちらから確認できます。

コロナ禍以前の話ですが、一時期外国人観光客の方がアルビオンのエレガンス プードルを購入するためにデパート内のアルビオンのカウンターに列を作っていたのを何度も見かけていたのでおそらくその国で作られた偽物だろうと思われます。ちらっと見た感じではプードルシリーズやスキンコンディショナーを購入されているようでしたが(某デパートではスキコンとプードルシリーズを買うためだけのカウンターまで設置されていたくらいなので)、最近ではフリマサイト等を通してプードルシリーズの偽物が日本にもたくさん入ってきてしまっているそうです。
実際私もSNS上で偽物と本物を比較した画像を見たことがあるのですが、偽物は色が濃く、白い部分の境目が浮き上がっているものだったりと本物とはだいぶ違うつくりでした…。

国内コスメでも基本的に公式通販がないところでは買わない、ということに限るかなと思います。
私も実際アルビオンのアイテムをいくつか使っていますが全てアルビオンのカウンターや@Cosme Storeのアルビオンのカウンターで購入しています。他にも正規取り扱い店の化粧品専門店もありますし、地方にもちゃんと正規取り扱い店の化粧品専門店がいくつかありますので、ネット通販ではなく実際にショップに行ってみて確認して買うのが一番だと思います。
※アルビオンの正規取り扱い店のショップリストはこちらから確認できます。

この記事を書くのにちょっと勇気がいったけど思い切って書いてみました

正直この記事を書いていたのは2か月くらい前からだったのですが、下書きのままでUPするかどうかすごく悩みました。ちょっと突っ込んだ記事になってしまうので、どうしようかな~と悩んでいました。
でも私自身が海外コスメがすごく好きで通販で購入していて、ブログで紹介しているのにいいところばかり書くのはちょっとな、と思い海外コスメ通販でも気を付けなければいけないことはある、というのを今回思い切って記事にまとめてみました。
海外コスメが気軽に買えるようになった反面、残念ながら偽物を扱うサイトも増えてきました。中には偽物と知って購入し、それをフリマサイトで転売するという人もいるようで、ちょっとびっくりです。まさにコロナ禍の状況でネット通販にシフトされていく中でこういうことをが起こっていることが本当に嫌で…なので思い切って記事にしちゃいました。

海外コスメ通販サイトで買い物している中で、色々海外のブロガーさんのレビュー記事を参考にしたり、SNSをチェックしている中で偽物が増えているということを知り、やはりどんなことでも自分で確かめて購入しなければいけないなと改めて思いましたし、楽しみにしていたアイテムが偽物だったという嫌な思いをされる方が少しでも減ればという思いでこの記事を作成しました。
海外コスメだけでなく、コロナ禍でコスメを買う選択肢の一つである通販をブログを読んでくださっている皆様にとって良いお買い物になればいいな、と思っております。

おまけ Netflixで問題になっている偽造品コスメのドキュメンタリーが視聴できます

Netflixのオリジナルドキュメンタリー番組である【BROKEN】(日本語タイトル:ブロークン-危険な商品-)の第一回の「有害コスメ」という動画で偽物コスメについてのドキュメンタリー動画を視聴することができます。
内容としてはSNS革命でインフルエンサーによるSNSマーケティング等で化粧品の市場が拡大していく中で、有害物質や発がん性のある物質が入った偽造品コスメがネット販売を中心に横行している、というもの。
内容もかなり濃く、偽造品コスメがどのような過程で作られ、販売されているのかという点や過剰なSNSマーケティングについても突っ込んだ内容で、色々考えさせられる内容でした。
本当に偽造品コスメの成分はかなりひどいものなので、絶対に偽物コスメなんて使えない…!と思えるような内容でした。

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